税理士・会計士向け 顧客面談の議事録アプリ おすすめ(2026年版)
採用担当者、経営層、コンサルタントなどに利用されています。
税理士・会計士向け 顧客面談の議事録アプリ おすすめ(2026年版)
税理士の議事録アプリに求められるのは、会議の記録ではなく面談内容の再現性です。顧問先で聞いた設備投資の予定、役員報酬の変更意向、相続に関する家族の事情。その場では覚えているつもりでも、月次で20社を回れば記憶は混ざります。担当者が交代したとき、引き継ぎ資料に残っているのは数字だけで、経緯は残りません。
面談の条件も特殊です。顧問先の事務所や自宅で、ノートPCを広げにくい応接間、社長と経理担当が同席し、税務の話と経営相談が入り混じる。手を動かして記録すればするほど、相手の表情や言い淀みという判断材料を見落とします。主要な選択肢を士業の面談という条件で比較しました。2026年版のおすすめ6つを紹介します。
税理士向け議事録アプリ おすすめ早見(2026年版)
税理士の議事録アプリのおすすめは次のとおりです。
- Speakwise : 顧問先訪問での対面面談に最適(iPhone1台で録音・要約・話者ラベル)
- Notta : オンライン面談が中心の事務所に最適
- Otolio(旧スマート書記) : 事務所全体で議事録の書式を統一したい場合に最適
- AutoMemo : 専用レコーダーを面談用に分けたい場合に最適
- Rimo Voice : 溜まった面談音源を短時間で処理したい場合に最適
- Apple ボイスメモ : 費用ゼロで録音だけ確保したい場合に最適
顧問先への訪問が多いほど、会議ボットの有無より「応接間で自然に置ける端末か」が実務的な差になります。
1. Speakwise:顧問先訪問での対面面談に最適
SpeakwiseはiPhoneのマイクで対面の会話を録音し、停止と同時に全文の文字起こし、要点の要約、発言者ごとの話者ラベル、そして会話から抽出した確認事項を生成するiOSアプリです。オンライン会議にボットを参加させる機能は持たず、顧問先の応接間という士業の中心的な場面に設計が寄っています。
Speakwiseが顧客面談で強い理由
士業向けとして案内されるツールの多くは、オンライン会議の記録を前提にしています。ところが税理士の面談は、いまも訪問が中心です。顧問先の応接間でノートPCを開くと商談めいた空気になり、専用レコーダーを机に出すと相手が身構えます。iPhoneを机の端に置いて「記録のために録音させていただきます」と一言添える。この形が最も自然に収まります。
移動が多い働き方とも相性があります。次の訪問先へ向かう電車の中で、要約を確認して事務所へ共有する。事務所に戻ってから記憶を頼りに面談記録を書き起こす作業がなくなります。
社長と経理担当が同席する面談では、2026年7月から対応した話者ラベルが効きます。誰が何を言ったのかが区切られた状態で残るため、後日の確認や担当交代時の引き継ぎで経緯を追えます。
主な機能
- iPhoneのマイクによる対面録音:顧問先の応接間で自然に始められます。専用機材もノートPCも不要です。
- 長時間の面談に対応:決算前の打ち合わせや相続相談のような長い面談を1本の録音で扱えます。
- 話者ラベル(2026年7月提供開始):社長、経理担当、担当税理士の発言が区切られた状態で残ります。
- AI要約:録音停止後、要点と決定事項が自動でまとまります。移動中に確認できます。
- 確認事項の抽出:面談中に発生した宿題や次回までの準備が一覧化されます。資料の依頼漏れを防げます。
- 100以上の言語に対応:外国人経営者の顧問先にも同じ手順で使えます。
- テキストの書き出しとリンク共有:文字起こしと要約はコピー、エクスポート、リンク共有で事務所内に渡せます。
料金
App Storeの有料サブスクリプションです。最新の価格はApp Storeの商品ページで確認してください。
こんな税理士・会計士に最適
- 顧問先への訪問が業務の中心
- 社長と経理担当が同席する面談が多い
- 担当交代や複数名での担当体制がある
- 移動時間に面談記録を確認したい
制限事項
- iOSのみ。Androidアプリはありません
- 外部サービスへの自動連携はなく、共有はコピー・エクスポート・リンク経由になります
- 音声処理はクラウドで行われます。税理士には税理士法上の守秘義務があるため、顧問先の同意と事務所の情報管理規程の双方を確認したうえで運用してください
- 電話での相談は録音できません。iOSは通話音声への外部アプリのアクセスを許可していません
- 記録と整理のためのツールであり、税務判断を代替するものではありません
2. Notta:オンライン面談が中心の事務所に最適
Nottaは104言語に対応する文字起こしサービスで、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetにボットとして参加させられます。遠方の顧問先とオンラインで面談する比率が高い事務所では、参加者が録音操作をしなくても記録が残る点が実務的です。
iOSアプリ、Androidアプリ、ブラウザ、Chrome拡張が揃っており、事務所内で使用端末がばらついていても導入しやすい構成です。
主な機能
- 104言語の文字起こし
- Zoom・Teams・Google Meetへのボット参加
- 話者の識別
- リアルタイム文字起こし表示
- iOS・Android・ブラウザ・Chrome拡張
料金
無料プランは月120分、1回3分まで。プレミアムは年払いで月額1,185円で月1,800分、AI要約は月100回まで。ビジネスは月額2,508円で文字起こしが無制限、AI要約は月200回までです。
こんな税理士・会計士に最適
- 遠方の顧問先とのオンライン面談が多い
- 事務所内でWindowsとMacが混在している
制限事項
- 会議ボットは訪問面談では使えません
- 無料プランの1回3分制限は面談には使えません
- AI要約に月間の回数上限があります
3. Otolio(旧スマート書記):事務所で書式を統一したい場合に最適
Otolioは、2025年12月1日に「スマート書記」から名称変更した法人向けのAI議事録サービスです。エピックベース株式会社が提供し、累計7,000社以上が導入しています。議事録エディタ、音声・動画のアップロード、AIパックによる自動要約と清書を備え、複数名の事務所で面談記録の書式と品質を揃えたい場合に向きます。
顧問先ごとの記録を組織の資産として管理したい規模の事務所が対象です。
主な機能
- 会議の録音と議事録エディタ
- 音声・動画ファイルのアップロード
- AIパックによる自動要約、清書、要点抽出
- 法人向けの利用管理
料金
利用人数、月間の文字起こし時間、オプション要件で総額が決まります。目安は基本使用料が月10,000円から、AIパックが月15,000円からです。
こんな税理士・会計士に最適
- 複数名の担当者を抱える会計事務所
- 面談記録の書式を事務所として統一したい
制限事項
- 個人事務所には価格帯が合いません
- 見積もりと導入検討のプロセスが必要です
4. AutoMemo:専用レコーダーを面談用に分けたい場合に最適
AutoMemoはソースネクストが提供する文字起こしサービスで、専用ボイスレコーダーとアプリ、ブラウザ版を組み合わせて使います。私用のスマートフォンと業務用の録音機材を明確に分けたい事務所にとって、端末が独立していることは情報管理上の説明がしやすい構成です。
有料プランでは月30時間の文字起こしが使え、2025年6月の改定で要約機能が追加料金なしになりました。
主な機能
- 専用ボイスレコーダーとの連携
- 月30時間の文字起こし(有料プラン)
- ファイル数の制限なしで要約
- PC・スマートフォン・専用機の3系統
料金
無料のお試しプランは月1時間まで。プレミアムプランは月額1,480円、年額14,800円(いずれも税込)。専用レコーダーは別売です。
こんな税理士・会計士に最適
- 業務用の録音機材を私用端末と分けたい
- ICレコーダーの操作感を維持したい
制限事項
- 専用ハードウェアの購入と充電管理が前提になります
- 訪問先で機材を出す分、相手が意識しやすくなります
5. Rimo Voice:溜まった面談音源を処理したい場合に最適
Rimo Voiceは日本語に特化した文字起こしサービスで、1時間の音声を5分程度でテキスト化できると案内されています。繁忙期に録りためた面談音源をまとめて処理したい場合、処理速度がそのまま事務所の余力になります。
主な機能
- 日本語特化の高速文字起こし
- 1時間の音声を約5分で処理
- Zoom・Teams・Google Meet連携
料金
文字起こしプランが月1,650円から、プロプランが月4,950円からです。
こんな税理士・会計士に最適
- 確定申告期や決算期に音源が溜まりやすい
- 日本語の面談のみを扱う
制限事項
- 外国人経営者の顧問先など多言語の面談には向きません
- 訪問先での録音体験は専用アプリほど手軽ではありません
6. Apple ボイスメモ:費用ゼロで録音だけ確保したい場合に最適
iPhone標準のボイスメモは、iOS 18.4以降で日本語の自動文字起こしに対応しました。録音を開いて文字起こしアイコンをタップするだけでテキストが表示されます。追加費用はかかりません。
面談記録の自動化までは届きませんが、「聞いた内容を残す」という一点を費用ゼロで担保できます。まず録音する習慣が定着するかを試すには適した選択肢です。
主な機能
- iOSに内蔵、追加インストール不要
- 日本語の自動文字起こし(iOS 18.4以降)
- 録音中のリアルタイム表示
- オフラインでの録音
料金
iOSに含まれ、追加費用はありません。
こんな税理士・会計士に最適
- 短い相談や電話以外の立ち話の記録
- まず費用をかけずに運用を試したい場合
制限事項
- 要約や確認事項の抽出はありません
- 話者を区別しません
- 面談記録への整形は手作業になります
顧客面談の議事録アプリの選び方
- 訪問とオンラインの比率:顧問先への訪問が多数なら、会議ボットは一度も使わない機能です。応接間に自然に置ける端末で完結するかどうかを優先してください。
- 同席者の人数:社長だけとの面談なら話者ラベルは不要です。経理担当や後継者が同席する面談が多いなら、誰の発言かが残ることが引き継ぎの品質を左右します。
- 記録を誰が読むか:自分だけの備忘なら文字起こしで足ります。事務所内で共有し、担当交代時の資料にするなら、要約と確認事項の自動抽出が効きます。
- 守秘義務と同意:税理士には税理士法上の守秘義務があります。録音することは必ず面談の冒頭で伝え、顧問先の同意を得てください。クラウドで音声処理を行うツールを使う場合、その運用が事務所の情報管理規程に適合するかを事前に確認する必要があります。
- 保管と削除のルール:録音データと文字起こしをどこに、いつまで保管し、いつ削除するか。事務所として方針を決めてから運用を始めてください。ツール選定より先に決めるべき事項です。
手持ちの面談音源で出力の質を確かめたい場合は、ブラウザで使える議事録AIツールにファイルをアップロードして比較できます。
よくある質問
税理士の顧客面談におすすめの議事録アプリは?
顧問先への訪問が中心ならSpeakwiseが有力です。iPhoneのマイクで録音し、停止と同時に要約、話者ラベル、確認事項まで生成します。オンライン面談が多いならNottaが会議ボットを備えており便利です。事務所全体で書式を統一したいならOtolio、業務用の録音機材を分けたいならAutoMemoが候補になります。
顧問先との面談を録音してもいいですか?
必ず冒頭で録音の許可を取ってください。日本の商習慣では、相手に伝えて同意を得たうえで録音するのが基本です。税理士には税理士法上の守秘義務があるため、録音データと文字起こしの保管場所、保管期間、削除方法を事務所として定めたうえで運用してください。クラウドで音声処理を行うツールを使う場合は、その点も事前に確認が必要です。
面談記録を担当交代時の引き継ぎに使えますか?
使えます。むしろ引き継ぎは録音の価値が最も出る場面です。数字は会計データに残りますが、設備投資の検討経緯や後継者に関する社長の意向は資料に残りません。話者ラベル付きの文字起こしと要約があれば、誰がどの段階で何を言ったのかを追えます。事務所内での共有方法と保管ルールは事前に決めておいてください。
電話での税務相談を録音できますか?
iPhoneではできません。iOSは通話中の音声に外部アプリがアクセスすることを許可していないため、Speakwiseを含むサードパーティのアプリで通話を録音することはできません。電話相談の記録が必要な場合は、事務所として認めた別の手段を検討してください。訪問面談やオンライン会議の録音には問題なく使えます。
AIの要約をそのまま面談記録として使えますか?
そのままでは使えません。AIの要約は要点の整理であり、金額や期日といった数値の正確性は必ず全文と原資料で確認してください。税務判断や助言の内容についても、要約の表現が実際の説明と一致しているかを担当者が確かめる必要があります。ツールは記録と整理を担当し、判断は担当税理士が行うという役割分担が前提です。
最終評価
税理士・会計士にとっての面談記録は、その場のメモではなく事務所の資産です。顧問先の経緯が個人の記憶にしか残っていない状態は、担当交代のたびに関係を作り直すコストを生みます。
顧問先への訪問が業務の中心なら、Speakwiseが最も現場に馴染む選択です。iPhoneを応接間の机に置くだけで始まり、停止と同時に要約と話者ラベルと確認事項が揃います。移動中に内容を確認して事務所へ共有できるため、戻ってから記憶を頼りに書き起こす工程がなくなります。オンライン面談が中心ならNotta、事務所単位で書式を統一したいならOtolio、機材を分けたいならAutoMemoが現実的です。
どのツールを選ぶ場合も、録音の同意、守秘義務、保管と削除のルールは技術ではなく事務所の運用の問題です。導入前に方針を決めてください。
App StoreからSpeakwiseをダウンロードして、次の顧問先訪問から面談記録の作成時間を短縮しましょう。
